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FXはギャンブルではない 金融市場相手の知的スポーツとの説

為替相場はユーロ危機の深刻化もあって円高局面が続いている。レバレッジも25倍に規制され、トレードスタイルを模索しているFX投資家も多いだろう。そこで日本におけるFX第一人者のひとり、FXプロフェッサー・鈴川克哉氏が改めてFXの鉄則を解説する。

* * *
「FXはギャンブルではなく、世界の金融市場を相手にした知的スポーツ」。

これが私のFXを啓蒙するうえでのポリシーなのですが、多くの投資家の取引状況を見ているとラスベガスのカジノで夢中になっているお客さんと変わらないな、っていう人が多いですよ。負けてはお金を入れ、また負けては入金。それでようやく勝つことができると、次の勝負に大金をつぎ込む……というね。それをやっていると、あっというまに100万、200万の損失が出ます。

口座の中に入れている金額は、変えたらダメなんです。もし損失が出たら、そのポジションは一度切り、新たなポジションでスタートするべき。人にはその人に合った資金量の心地良いバランスがあるんです。そのバランスを見つけるためには、デモ取引を利用するのが一番です。

ただし、必ず本気でやること。デモだからといっていい加減な意識で行なうとリアルでは必ず失敗します。資金の大小に差はあれど、マーケットに参加するという事実は事実。この取引は相場に繋がっているんだということを認識し、常に緊張感をもつこと。それがポジションを持つものの極意だと私は思います。

※マネーポスト2012年新春号

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