1月10日、郷ひろみ(56)は喪服に身を包み、元義父・二谷英明さん(享年81)の通夜に参列した。遺族席には、かつての妻・友里恵さん(47)、そして7年間会っていなかった、長女(22)と次女(19)も並んでいた。
郷は他の参列者と同様、焼香を終えると遺族側に一礼、元妻、そして娘たちと言葉を交わすこともなく、会場を後にした。
郷と友里恵さんは1987年6月に結婚、2年後の1989年2月に長女が、1992年3月には次女が生まれた。郷は自他ともに認める子供好きで、子育てにも力を注いできた。小学校の運動会のかけっこで順位を上げたいという長女の願いを聞き、1か月近くもの間、毎朝6時に起きて一緒にランニング。基本的なフォームやスピードを上げていくタイミングなどを手取り足取り教え込んだ。
また、次女が生まれた当時は、仕事で家を留守にすることも多かったために、次女が好きな本を自分で朗読してカセットテープに吹きこみ、寝る前に聴けるようにしたこともあった。
父親としての幸せに満ちた日々。しかし、それも長くは続かなかった…。1998年4月、郷の女性問題などが原因でふたりは離婚。当時、長女は9才、次女は6才だった。
「子供たちと一緒にいたい」という郷の思いとは裏腹に、親権は友里恵さんのものとなった。愛する娘たちと別れて暮らすことになった郷は、次第に娘たちに会う機会が減っていった。
そんななか2000年8月、友里恵さんは大手家庭教師派遣会社経営者と再婚。郷も3か月後の11月に一般女性と再婚した。再婚相手との間に子宝に恵まれなかったこともあったのだろうか、「娘たちに会いたい」という思いは募るばかりだった。
2002年3月、郷は家庭裁判所に娘たちとの面会を求める申し立てを行う。そして、「娘たちの心情に十分配慮した上で」という条件の下、対面が実現した。
この最後の面会から7年ぶりの“再会”となったのが、前述した二谷さんの通夜だった。長女はすでに社会人に、次女は3月に20才の誕生日を迎える。成長した娘たちの姿を目にした郷の気持ちはいかばかりだったろう。
※女性セブン2012年2月2日号