近年、韓国メディアを騒がせた不名誉な統計がある。
ひとつは韓国最高検察庁発行の2011年度版『犯罪分析』。同書によれば、2010年に発生した性犯罪は1万9939件あり、ソウルで5671件に達したことだ。新聞は書き立てた。
「首都ソウルは、10万人あたりの事件数で韓国最悪」
中には「強姦帝国韓国」との見出しも。さらに、児童性犯罪の再犯率の高さや、この手の犯罪が下校時間に多発している点を指摘し、至急改善策を講じるように訴えている。
次に韓国国民を驚かせ、嘆かせたのが学生たちの動向だ。
「韓国は、日本より学生による性犯罪が17倍も多い」
韓国の学生が加担した性犯罪は、2006年の38件から2009年には98件に上り、2010年も増加傾向にストップがかけられなかった。韓国少年の圧倒的多数は童貞だ。そんな連中が鬱屈したパトスを持て余しているのは想像に難くない。
韓国の若者カルチャーに詳しいフリーライターが語る。
「中でも中学生の性犯罪事件が急増し、半分近くを占めています。しかも、性犯罪の多くが被害者か加害者の自宅で発生している。犯行の動機となっているのが、ネットやDVDのエロ動画。レイプなんて作品の中だけの“妄想の世界”ということが理解できないのが原因でしょうか」
学校では保健授業を使った性教育に乗り出したものの、1年間でたったの5、6コマというから効果のほどは疑わしい。
ソウル在住の韓国人男性(31)が教えてくれた。
「韓国の中高生の性を乱しているのは、“一陣会”という存在です」
一陣とは韓国語で“番長”の意。各校の不良が地域ごとに形成するグループが一陣会だ。男子だけでなく女子も加入しているケースが多い。
「連中は学校単位に組織されているものの、ネットを使って全国組織化され、日々強大化しています。飲酒に喫煙、校内暴力や恐喝、携帯電話を使った集団カンニングのほか、男女がセックスを見せる“セックスマシーン”、異性に金を渡していいなりにさせる“性奴隷”などの公開のセックスイベントを行ないます。下級生の女生徒に売春させたり強姦したりと、その手のニュースは日常茶飯事です」
メンバーは先輩からケンカや悪行のノウハウはもちろん、セックステクニック、避妊の方法まで伝授してもらっているという。ソウルでは1200校ある小中高校のうち、半分の600校で組織され「一陣会ソウル連合」を名乗っていた。
※週刊ポスト2012年2月10日号