いくら「人間は中身だ」ときれい事をいっても、なんだかんだで重要なのが「見た目」。「結局は美人やイケメンが得する世の中になっているんだよなあ…」と嘆く人も多いだろうが、そもそも「見た目がいい人」とはどんな人のことなんだろうか。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)でおなじみの脳科学者・澤口俊之氏が、脳科学や生物学の観点から解説する。
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「人は見た目が9割」とは、そもそもベストセラーとなった新書のタイトルですが、この説は、脳科学や生物学からいってもある意味正しいといえます。人間にとって「見た目」はとても重要で、これに関しての研究は数多くあります。
では、見た目がいい人、つまり、女性でいうなら「美人」とはどういう人を指しているのでしょうか?
美人に関する研究では、美人=魅力的な女性ということになります。「遺伝子の存続」という生物にとっての大命題からすると、男性を惹きつける女性は魅力的=美人となるわけです。
美人とされる顔の黄金比率は0.46と0.36です。目と口の距離が顔の長さの36%、目と目の距離が顔の幅の46%などというのがそれで、さらに顔や体が左右対称な女性ほど「美人」と認識されることがわかっています。
生物学的に見ると女性の魅力の基本は「健康で繁殖力が強い」ということですが、おもしろいことに、左右対称な女性ほど健康で繁殖力が強いことが証明されているのです。
また、ウエスト対ヒップの黄金比率(ウエストの周囲長をヒップの周囲長で割った値)は0.7、最も魅力的なスタイルをBMI(体重〔kg〕を身長〔m〕の2乗で割った値)で表すと20.75となります。男性から見て、こうした女性が魅力的に映る理由は、それこそ見た目で、健康で繁殖力の強い女性であることがわかるからです。
※女性セブン2012年2月16日号