レストランで「カシャ」、カフェで「カシャ」、定食屋でも「カシャ」。ケータイのカメラで料理やデザートを撮る人、増えてると思いませんか。ひょっとして、あなたも? 日本では当たり前になりつつあるこの光景。外国人にとってはとっても不思議なんだとか。そればかりか、明らかなマナー違反にあたるという声も。あなたのご意見は?
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「カシャ!」。店内に響くシャッター音。振り返ると、若い女性が自分で頼んだ料理をケータイで撮影していた──
いまや日本の多くの飲食店で普通に見られるようになったこの光景。新しいおしゃれな店はもちろん、めったに行けない高級店でさえ、珍しくなくなっている。パスタやピザが若者に人気の新宿・CoCoLo cafeスタッフは、「確かに最近ではみなさん、携帯のカメラなんかで撮影して楽しんでいらっしゃいますね」と話している。
女性セブンが男女200名を対象に行ったアンケート調査からは、外食の際に注文した料理を撮影することがあるという人は、全体で42.5%に上った。なかでも20代の女性では特に多く、「撮影する」と答えた人が70%にも。
日本人にとってはもはや当たり前となりつつあるこの光景、しかし外国人から見ると、とっても不思議だそう。紳士と淑女の国、イギリスから観光でやってきた30代男性は、こう話す。
「和食の店の看板は撮らせてもらったけど、料理を撮るなんて考えもしなかったな。そもそもレストランの中で写真を撮るなんて、マナー違反だよ」
一方、40代のアメリカ人女性の意見はこうだ。
「すき焼きを食べに行ったら、隣の若い女性客が確かに撮影してたわ。日本人にとっては珍しいものじゃないでしょう? それに一緒にいた友達を撮らずに料理だけをアップにしてたから、驚いちゃった。記念にしたいなら、普通、友達や自分を撮るでしょう」
さらに、オーストラリアからの観光客、30代女性からは、「なるほど、その手があるわね。今夜、お寿司を食べに行くから、撮って帰って友達や両親に見せるわ」と感心されてしまった。
いずれにしても、飲食店で料理の写真を撮るのは、日本人特有の行為といえそうだ。
※女性セブン2012年2月23日号