国際情報

反日パフォーマンスやった李明博氏に国賓訪問あり得ぬと指摘

 慰安婦碑がソウルの日本大使館前に建設され問題となっているが、李明博大統領は日韓首脳会談で突然、慰安婦問題を持ち出した。問題はなかなか解決しそうにない。産経新聞ソウル駐在特別記者の黒田勝弘氏が解説する。

 * * *
 李大統領は日本への「国賓訪問」が実現しないまま任期を終えそうだ。年末の京都での日韓首脳会談の際、慰安婦つまり過去問題であれだけ“反日パフォーマンス”をやったのでは、日本としては宮中晩餐会付きの「国賓訪問」などもう言い出せない。

 あの会談で李大統領は、ソウルの日本大使館前に慰安婦支援団体が建てた無許可の慰安婦記念像に、日本政府が不快感を表明しているのに対し「日本が韓国の要求を受け入れなければ第2、第3の記念像が建つだろう……」と居直った(?)。

 外国公館前の無許可・反日施設という“不法”“非礼”はどこ吹く風だ。大統領自ら法治国家を否定したようなムチャクチャぶりだから「国賓訪問」などやれない。

 韓国は年末に大統領選がある。李政権のレームダック化は急速に進みつつある。国交正常化(1965年)以来、「未完の歴史的課題」になっている天皇訪韓は李政権下でも実現しないことになる。

“皇室外交”にとって陛下の韓国訪問は、訪中実現の後、最後に残された課題だ(個人的には台湾にもぜひ行って欲しいけれど……)。それがこれまで実現しなかったのは、ひとえに韓国側の反日感情のせいである。

 もう一つ、韓国で過去問題が政治的に影響を持つ限り、北朝鮮にとってはそれは“日韓離間”の格好の材料になる。北朝鮮は過去問題(歴史)をネタに韓国世論を煽動する。だから天皇訪韓では何があるかわからない、実に危ないということになる。

※SAPIO2012年2月22日号

トピックス

佳子さまと愛子さま(時事通信フォト)
「投稿範囲については検討中です」愛子さま、佳子さま人気でフォロワー急拡大“宮内庁のSNS展開”の今後 インスタに続きYouTubeチャンネルも開設、広報予算は10倍増
NEWSポストセブン
「岡田ゆい」の名義で活動していた女性
《成人向け動画配信で7800万円脱税》40歳女性被告は「夫と離婚してホテル暮らし」…それでも配信業をやめられない理由「事件後も月収600万円」
NEWSポストセブン
大型特番に次々と出演する明石家さんま
《大型特番の切り札で連続出演》明石家さんまの現在地 日テレ“春のキーマン”に指名、今年70歳でもオファー続く理由
NEWSポストセブン
NewJeans「活動休止」の背景とは(時事通信フォト)
NewJeansはなぜ「活動休止」に追い込まれたのか? 弁護士が語る韓国芸能事務所の「解除できない契約」と日韓での違い
週刊ポスト
昨年10月の近畿大会1回戦で滋賀学園に敗れ、6年ぶりに選抜出場を逃した大阪桐蔭ナイン(産経新聞社)
大阪桐蔭「一強」時代についに“翳り”が? 激戦区でライバルの大阪学院・辻盛監督、履正社の岡田元監督の評価「正直、怖さはないです」「これまで頭を越えていた打球が捕られたりも」
NEWSポストセブン
ドバイの路上で重傷を負った状態で発見されたウクライナ国籍のインフルエンサーであるマリア・コバルチュク(20)さん(Instagramより)
《美女インフルエンサーが血まみれで発見》家族が「“性奴隷”にされた」可能性を危惧するドバイ“人身売買パーティー”とは「女性の口に排泄」「約750万円の高額報酬」
NEWSポストセブン
現在はニューヨークで生活を送る眞子さん
「サイズ選びにはちょっと違和感が…」小室眞子さん、渡米前後のファッションに大きな変化“ゆったりすぎるコート”を選んだ心変わり
NEWSポストセブン
悠仁さまの通学手段はどうなるのか(時事通信フォト)
《悠仁さまが筑波大学に入学》宮内庁が購入予定の新公用車について「悠仁親王殿下の御用に供するためのものではありません」と全否定する事情
週刊ポスト
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”の女子プロ2人が並んで映ったポスターで関係者ザワザワ…「気が気じゃない」事態に
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認める(左・時事通信フォト、右・Instagramより 写真は当該の店舗ではありません)
味噌汁混入のネズミは「加熱されていない」とすき家が発表 カタラーゼ検査で調査 「ネズミは熱に敏感」とも説明
NEWSポストセブン
船体の色と合わせて、ブルーのスーツで進水式に臨まれた(2025年3月、神奈川県横浜市 写真/JMPA)
愛子さま 海外のプリンセスたちからオファー殺到のなか、日本赤十字社で「渾身の初仕事」が完了 担当する情報誌が発行される
女性セブン
昨年不倫問題が報じられた柏原明日架(時事通信フォト)
【トリプルボギー不倫だけじゃない】不倫騒動相次ぐ女子ゴルフ 接点は「プロアマ」、ランキング下位選手にとってはスポンサーに自分を売り込む貴重な機会の側面も
週刊ポスト