春節(旧正月。今年は1月23日)の休みを利用して、多くの中国人観光客が日本を訪れている。原発事故からしばらくの間、「日本は危ない」と寄りつかなくなっていたが、そのマイナスイメージは払拭されつつあるようだ。
これまで中国人旅行者といえば、東京タワーなど定番の観光地を巡った後、秋葉原の家電量販店や銀座のブランド店で、高額な商品を大量に買っていく……というイメージが強かった。
だが最近は、旅行の内容に「変化」が出始めている。
まず、いまの中国人にとって「アツい」スポットは、なぜか静岡。理由は、バブル時代後期に流行った『ちびまる子ちゃん』だ。
「定番の富士登山を終えた後、静岡市内のエスパルスドリームプラザにある『ちびまる子ちゃんランド』へ行くお客さんが多いんです。『ちびまる子ちゃん』は中国でも放送されており、絶大な人気があるのです」(日本在住の中国人ガイド)
ちなみに同施設は中国の人気ドラマのロケ地にも使われるほどで、いわば“聖地巡礼”である。
※週刊ポスト2012年2月24日号