子どもたちにどうやって分かりやすく性教育を施すか。その工夫の結晶が性教育教材だ。各国の教育現場で実際に使用されている教材を紹介する。
■オーストラリア:キスから装着まで、正しい順序を学ぶカード
色とりどりのカードには、「キスをする」「勃起する」「勃起が萎える」「コンドームを根元までしっかりつける」など18通りの文章が書かれている。これらを正しい順番に並べ替えることで適切な避妊方法を学ぶというわけだ。なかには、「コンドームの使用期限を確認する」というものまであり、並べ替えるのは相当難しい!?
■ドイツ:手のひらサイズで携帯できるコンドーム冊子
ジャバラ式になっている冊子は小中学生に配られているもので、いつでも携帯可能なサイズ。文字はほとんどなく、ポップなイラストで、コンドームの袋の開け方から着け方、取り外し方まで一連の動作が書かれている。外した後は、性器を洗うというところまで解説する入念さだ
■フィンランド:袋の開け方まで丁寧に図解した教科書
中学生向け保健の教科書には、避妊法についてはコンドームの他、ピル、女性用コンドームなどについても記載されている。コンドームをつける手順は、コンドームが破れてしまわないよう「縦方向にあける」「爪は短く」といった「袋の開け方」まで丁寧に図解されている。
※週刊ポスト2012年2月24日号