震災の復興支援を目的として、1等前後賞合わせて5億円となる史上最高額の宝くじが発売された。およそ88億円が被災地へと送られる予定のこのグリーンジャンボくじだが、熱心な宝くじファンの間ではある「噂」が囁かれている。“山ちゃん”の愛称で知られる日本唯一の宝くじ研究家・山口旦訓氏が語る。
「ジャンボの高額当せんは、NHKの大河ドラマに関係した場所で出るという“大河ジンクス”です」
『龍馬伝』が放送された2010年には、龍馬ゆかりの地である高知、長崎で高額当せんが続出。『江』の昨年は、江姫やその母・お市の出生地である滋賀、愛知で1等当せんが急増した。そこで山口氏は今年の『平清盛』にちなんだ場所に注目する。
「山口・宇部市の『宇部琴芝CC』は地方の小さな店舗ですが、3年続けて1等当せんを出した驚異の売り場として有名です。山口といえば、平家終焉の地・壇ノ浦がある。今年も同店は要チェックですね。源平合戦の舞台となった広島県も昨年の年末ジャンボは好成績でした。その勢いが続くと見ています」
「平家の落人伝説」が残る広島・福山市にある『西上度量衡店』も“大河ジンクス”に期待を寄せる。
「当店は昨年の年末ジャンボで11年ぶりの1等当せんが出ました。清盛効果で観光客が増えており、グリーンジャンボでも高額当せんを出してさらに勢いをつけたい」(西上博行・店長)
※週刊ポスト2012年3月2日号