『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)などでわかりやすい解説でおなじみの流通ジャーナリスト金子哲雄氏。最近、日本人の食事について驚いたという。以下は金子氏の解説だ。
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日本人の夕飯時間がさらに遅くなっているんですね。仕事に出るお母さんが増えたり、塾通いで帰りの遅い子供が増えているため、こうした情報にニーズがあることがわかります。夕飯とは家族が夜9時前に集まって食べるものという想定だけでは現実的でなく、9時過ぎに食べても健康的なものは何かを考えるほうが合理的。そういうライフスタイルの変化が背景にあります。
夕飯に限らず、エステやスポーツクラブは営業時間をどんどん遅めに設定します。
ところがスーパーやコンビニなどの食品売り場は、まだこの“遅め市場”に対応できていません。夜8時からタイムセール「夜市」をやって、このレシピにあるような食材を特売にかけるといった発想もありますね。いま、スーパーは朝10時と夕方5時にピークが来るように商品補充をしていますが、夜8時に夜市を開けば、客足のピークが朝、夕、夜の3回に増え、売り上げアップ間違いなしです。
※女性セブン2012年3月15日号