八ッ場ダムの建設中止から衆院定数の80削減まで、口では威勢のいいことをいうが実行する意思も手腕もない元祖「言うだけ番長」の前原誠司・民主党政調会長は、紙面でそう評した産経新聞記者の会見参加を拒否した。
実はこの言い得て妙な呼び方は産経の命名でも何でもなく、永田町では有名な通り名である。番長殿は「ペンの暴力だ」なんぞと格好つけてみせたが、何のことはない、自分が政界の嫌われ者であることを国民にバラされてカッとなったにすぎない。
ところが、これまで番長に「へいこら」してきた記者クラブのパシリ記者たちは、民主党政調職員が「産経が出ていくか、別室で会見するかだ」とスゴむと、産経記者を残してあっさり別室へ移動して会見を続行させた。会見ボイコットの気概もないパシリたちの服従に気を良くした番長は、後日あっさり産経の参加拒否を撤回し「言うだけ番長」を改めて証明した。
※週刊ポスト2012年3月16日号