「中堅以下の大学に行くのなら専門学校へ行った方がいい」――そんな意見も出ているが、そもそも専門学校とは、1976年に学校教育法で定められた「専修学校」の一種だ。
専修学校は「職業などに必要な能力の育成や教養の向上を図ること」を目的として創設されたもので、このうち「専門課程」のある学校は「専門学校」を称することができるとされている。
専修学校には文部科学省が定めた8つの分野があり、年限も1年制、1年半制、2年、3年、最長で4年までさまざまだ。専門学校に詳しい実践教育ジャーナリスト・松本肇氏の話。
「このうち2年制以上なら専門士という称号が取れ、4年制なら高度専門士になれます。専門士であれば4年制大学に3年次から編入でき、高度専門士なら給料は大卒と同じですし、大学院にも進学できます」
※週刊ポスト2012年3月30日号