当サイトでも「ベテラン芸能人 営業の方が“おいしい”とTV断るケースも」という記事で紹介した通り、芸能人はテレビに出演するより“営業”の方が儲かるといわれている。ところが、芸能人のなかにも、営業向きの人とそうでない人が存在するという。数々の営業に立ち合ってきた芸能関係者はこう語る。
「役者さんの場合は、営業に行ってもサイン会や握手会、プレゼントの抽選などで終わってしまいます。最初はイケメン俳優やキレイな女優を生で見られてうれしいと感じるお客さんも、時間が経つに連れて徐々に飽きてくるんですね。間が持たないんです。ですから、しゃべりの立たない役者さんを連れていく場合は、売れていない芸人を司会として連れていくケースが多いのです」
つまり、俳優や女優より、芸人の方がより営業の仕事を取りやすい、ということか。では、昨今の不況は営業という仕事にどう影響を与えているのか?
「『ギャラの高い役者を呼ぶなら、しゃべりも面白くて、名前のある芸人を1組呼ぼう』と考える企業が増えています。
営業は司会やゲスト出演など、基本的にしゃべりの仕事。テレビ局のように豪華なセットがあるわけでもないですし、一流作家の作った良質な企画や台本があるわけでもない。その人の持つしゃべりの能力がダイレクトに跳ね返ってきます。役者よりも、お笑い芸人のほうがオファーが多いですね」(同前)
パチンコ店の営業などの場合、1回出れば100万円以上のギャラがもらえることもあるわけで、お笑い芸人にとって“営業”はなんともおいしい仕事なのである。