1980年代なら、薬師丸ひろ子(47)、原田知世(44)、1990年代なら、広末涼子(31)、内田有紀(36)…。いつの時代もショートカットが似合う女優やアイドルが注目を集めてきたが、ここ最近も、ショートカット芸能人の活躍が目立っている。
剛力彩芽(19)、長澤まさみ(24)、AKB48篠田麻里子(26)、瀧本美織(20)などが人気を呼んでいるが、いま、なぜショートカットが受けているのか?
「個人的にも、ショートカットが好き」というアイドル評論家の北川昌弘氏は、「誰でも似合う髪形ではないのですが、ボーイッシュな印象を与えることができ、女性受けも悪くない。ショートカットは女性芸能人にとって武器になります」と指摘する。
話題のショートカット美女の筆頭といえば、冒頭で名前を挙げた剛力だが、彼女が人気を呼んでいる理由のひとつは周囲との差別化だという。
「ショートカットはやはり少数派ですので、ほかの芸能人との違いを明確に示すことができます。とくに剛力さんは、同じ事務所に同年代で武井咲さんがいますが、ふたりのキャラクターの違いを髪形によってアピールできています。またAKB篠田さんも、大人数のグループの中で、髪形だけで個性を出すことに成功していますね。AKBの中でショートカットはほとんどいませんから」(北川さん)
そして、イメージチェンジのツールとしても有効だと北川氏はいう。
「これは長澤さんのケースが当てはまります。長澤さんが髪を短くしたのは、映画としてそろそろ代表作をださないと今後の活動にも影響してしまう、といわれ始めた昨年春の映画『岳』の役作りがきっかけでした。『岳』はヒット、その後、『モテキ』の演技で大人っぽい印象で新境地を見せることにもつながった。
ショートカットはきっかけにすぎませんが、見事に女優として脱皮することができたといえます。瀧本さんも、ドラマ『美男ですね』(TBS系)でショートカットにし、ネット上でも“似合う”“かわいい”と評判で、いまも以前よりも短めの髪形をキープしていますよね」
ショートカット美女の活躍にますます注目である。