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88才料理研究家提言 「ものをまたいで歩くとバチが当たる」

 米寿を迎えたいまも、多数の料理教室の生徒をかかえ、テレビや雑誌に引っ張りだこ。上品かつ軽妙な語りとともに和の家庭料理を伝える“登紀子ばぁば”こと、料理研究家の鈴木登紀子さん(88才)。そんな鈴木さんがある言葉を伝えてくれた。

 * * *
 最近の若いお嬢さんなどは、「青菜を1把ゆでてください」と頼みますと、青菜を手にお湯が沸くのを、ただぼーっと待っていたりします。

 すると、意地悪ばぁばから「待つ間は長しよ」と声がかかるわけですが、水が煮立つまでの時間に、ゆでた青菜を浸す氷水を用意するとか、台布巾でサッとその辺を拭くとか、食器を揃えるとか、やることはいくらでもありますものね。

 貧乏性と一笑されればそれまで。“片づける”にも及ばない、ほんの些細なことですが、ひとつの用事をするときに、そのついでに何かできることないかとあたりを見まわす、日常の何げない気働きというものは、頭の体操と想像力の鍛練になると思うのです。時間の節約にもなりますよ。

 それから「ものをまたいで歩くものではない」とも、母はよくいっておりました。

 女の子がみっともない、というだけではありません。ものには自然の恵みや、それを作った人さまの心が込められている。それをまたぐとはバチが当たる…というわけです。

 もしもあなたの足元に邪魔であれば、家族全員に邪魔なはずです。あるべき場所へ戻すか、ちょっと手で脇へ寄せればよいことですもの。

 横着は教えずとも覚えます。子供、とくに女の子はあなたをお手本に育っていくのだと思っていただきとうございます。

※女性セブン2012年4月12日号

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