今年は新日本プロレスと全日本プロレスが旗揚げ40周年を迎える。プロレスは戦後日本文化の象徴の一つとなっているが、1962年にはプロレスを見ていた老人視聴者がショック死するなど、世間を揺るがしたプロレス事件簿も多い。
そうした事件簿のひとつが、「夢のオールスター戦」(1979年8月)だ。
ソニーから「ウォークマン」が発売されたこの年、新日本プロレスと全日本プロレスの興行戦争が激化するなか、東京スポーツの主催で馬場・猪木の“BI”砲が再結成、アブドーラ・ザ・ブッチャー&タイガー・ジェット・シン組との対決が実現した。
プロレス記者歴半世紀の門馬忠雄氏いわく、「日本プロレス史上もっとも盛り上がった大会」であった。
撮影■木村盛綱
※週刊ポスト2012年4月13日号