今年は、新日本プロレスと全日本プロレスが旗揚げ40周年を迎える。大相撲から転身し、日本にプロレスを根付かせたのが力道山。
「力道山はメディアを味方にしなければプロレスは成功しないと考え、テレビ局と手を組んだ。さらに、米国最大のプロレス団体NWAのプロモーターライセンスを取得し、NWAの優秀な外国人を独占した。偉大なレスラーであるとともに、優秀な実業家でもあったんです」(プロレス評論家の菊池孝氏)
正力松太郎(日本テレビ創業者)をして「プロレスはテレビで普及し、テレビはプロレスで普及した」といわしめた力道山は、戦後復興の象徴でもあった。
写真はカメラマン木村盛綱氏(故人)が撮影した力道山。大変貴重なカラー写真だ。
撮影■木村盛綱
※週刊ポスト2012年4月13日号