今年は新日本プロレスと全日本プロレスが旗揚げ40周年を迎える。マット界には「前田日明 長州力顔面キック」や「橋本真也と小川直也セメント事件」など数々の事件が存在する。
そうした事件簿のひとつとして名高いのが、「猪木の『失神』KO事件」(1983年6月)だ。
任天堂から「ファミリーコンピュータ」が発売されたこの年、ハルク・ホーガンのアックス・ボンバーでアントニオ猪木が「失神」する事件があった。
ホーガンは狼狽したが、全日本プロレスのジャイアント馬場は「本当に失神した時は舌を出さない」と皮肉っぽくコメントし、猪木の側近だった坂口征二は、「人間不信」と書いた紙を残して数日間姿を消した。
撮影■木村盛綱
※週刊ポスト2012年4月13日号