家族としてかけがえのない存在といえるペット。しかしながら、死による別れは必ずやってくる。
そこで悩んでしまうのだが、葬儀はどうするか、供養はすべきかいうこと。『頼れる動物病院ガイド』(オクムラ書店刊)の著者、愛玩動物飼養管理士で東京都動物愛護推進員の柿川鮎子さんは、こう話す。
「お墓があったほうが慰められる人もいれば、遺骨を身近に置いておきたいという人もいる。またペットの葬儀は意味がないと考える人もいるでしょう。自分が満足する方法を選んでいいと思います」
一般的なのは、民間のペット葬儀会社やペット霊園に葬儀を依頼するケース。個別に、あるいはほかのペットと一緒の合同で、火葬する。遺骨は自宅に持ち帰り供養することもできるし、霊園の納骨堂などに納めることもできる。葬儀社によっては移動火葬車で自宅まで来てもらうサービスもある。自分の土地であれば、土葬もできる。ただし、自分の土地以外に埋葬することは法律で禁じられているので注意を。
中には、引き取ったペットを供養せずに川や山、海に不法投棄したり、引き渡したペットと違う骨を返したりする悪質なペット葬儀会社がいるのも事実。葬儀を依頼するときは金額や葬儀の流れ、火葬や埋葬場所などを事前に確認しておきたい。
「どこに依頼したらいいかわからないときはかかりつけの獣医師に相談を。知っている葬儀会社を教えてくれるはずです」(柿川さん)
※女性セブン2012年4月19日号