婚カツサイトで知り合った男3人が不審死を遂げた木嶋佳苗。裁判の判決が4月13日に下る。求刑は死刑。21世紀最大の毒婦と呼ばれる〈怪物〉である。いかなる言葉で男を嵌めるのか。出会いのメールでまず書いた。
「将来の伴侶として考えてくださっているなら、ラブホテルに行ってもいいですよ。避妊しなくても構いません」
検察官が問う。
「12月13日にアンドウさん、27日にキ○○さん、29日にミ○○さん。30日にテラダさん、1月1日からセ○○さんと4泊。で、肉体関係を持って避妊しなかったんですよね。1月10日キ○○さん、11日はテラダさん。『メールに子供が欲しい』と書いてますが、子ども、誰の子か分かる?」
体重が3ケタを越す女にでも、男は老若に拘わらず、カネを払ってなおセックスを求めたという事例である。タカナシクリニック・高梨真教理事長の解説。
「男はみな、なぜ木嶋佳苗のようなタイプのオンナがモテるのか、不思議がりますが、驚くことはないのです。言葉を巧みにあやつり、肉体を積極的に男に使って、自分に目を向けてくれるマニアを捜せばいいのです。
どの世界にもかならずマニア、オタク、ファンはいます。だから、彼女は痩せる努力をしなくてもよかった。『わたしはモテる』と公言して、自信をみせたのも、木嶋佳苗のセカイに男が吸い寄せられた理由です」
※週刊ポスト2012年4月20日号