4月8日午前6時、安岡力也さん(享年64)が都内の病院で心不全のため亡くなった。2002年に肝臓を患って以来、この10年は闘病生活に明け暮れていた。
2006年、手足が麻痺して動かなくなるギラン・バレー症候群を発症。懸命なリハビリで一時は復帰を果たしたが、2010年6月には肝細胞がんが判明した。次々に襲ってくる病魔との壮絶な闘い。絶望に陥ってしまいそうな日々を支えていたのが、息子の力斗さん(26才)だった。
力斗さんは1998年に離婚した妻との間の子供で、安岡さんが引き取り、シングルファーザーとして男手ひとつで育ててきた。力斗さんの献身ぶりについて、病院関係者はこう明かす。
「息子さんは本当によくお見舞いに来られていました。お花をもってきたり、先生や看護師さんに相談して、許可をもらった食べ物をお父さんに差し入れしたりしていました」
お見舞いだけでなく、自分の体も“捧げた”。2010年8月にはC型肝硬変の治療のため、力斗さんが安岡さんに肝臓の半分以上を提供している。
安岡さんは、そんな力斗さんのためにも長生きしたいと願い続けてきた。3月下旬に発売されたある週刊誌で<120才でも生きてえな>と語っていた。
「力也さんは、余命は伝えられていませんでしたが、本人はもう長くないことを悟っていたようです。力斗さんには直接弱音は吐かなかったものの、“死にたくねえよ、死にたくねえよ”と周りに漏らすこともあったそうです」(芸能関係者)
※女性セブン2012年4月26日号