仕事上の立場を利用して上司が部下に嫌がらせをするのが「パワハラ」。しかし最近では、部下が上司をいじめる「逆パワハラ」が増えていて、厚生労働省も予防の取り組みを始めています。職場にイヤな上司がいるのも、部下が仕返しをするのも、今に始まったことではありませんが、最近はどのようにして上司へのうっぷんを晴らしているのでしょうか。OLたち5人が語り合いました。
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ゆい(システム・31歳):昔のOLは、よく「湯飲みにぞうきん汁」とか、わざと間違えた書類を回すとかしてたけど……。
みき(会計・30歳):今のOLの嫌がらせは、もうちょっと手が込んできた。
はる(コールセンター・31歳):ネットやSNSを駆使するし。
りこ(通信・25歳):ネットに書き込んだり。
まお(教育・29歳):それにツイッターも。上司に怒られた日、その人が私のツイッター見てるの知ってて、あえて「言葉は人を殺す」とか「20代の自殺が増えてる」とか書いたり。
りこ:あと、「そんなことも知らないのか」とエバるオジサンには、同僚とわざと最新IT用語を駆使した会話をして、「何だ、こんなことも知らないの」って空気を醸し出す。
ゆい:でも経験上、一番効くのは、やっぱリアルなシカト。
まお:まさか、上司を無視はできないでしょ。
ゆい:うん、だから業務上必要な時は「はいはい」と聞いて、「GWはどうするの?」みたいなプライベートな話題は徹底無視。聞こえないフリすんの。
みき:相手にするとツケ上がるから、なるべくからまないのがミソだよね。私も、仕事の指示は聞くけど、ダジャレとかお茶目ぶった行動なんかは全部無視。こないだも、昼休み中、机で寝てた課長のおでこに赤スタンプのインクが付いちゃってさ。で、課長が「ギャ~、血だ血だ」て騒いでたけど、私は横目で見るだけで、一顧だにしなかった。
まお:こえ~。思いっきりバカにされるよか、こえ~。
※週刊ポスト2012年4月20日号