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「仮面ライダーカード」高値取引 状態次第で100万円の値も

 最盛期には1日に100万食を売り上げたという1袋20円のカルビー「仮面ライダースナック」のおまけ。裏面にテレビではわからない登場キャラクターの解説などが記載された仮面ライダーカードは、1号、2号で通し番号546番まである。その中で、最も高値が付くカードは、「『仮面ライダーアルバム』がもらえた最初のラッキーカード。状態次第で100万円以上します」(「ゴジラや」カード担当者)というから驚きだ。

 現在でも、高値でカードを取引するファンが数多いライダーカード。当時20円で買えたスナックのおまけに、なぜそんな値段がつくのか?

「魅力は本当に尽きないんです。ライダーカードは通し番号546まで揃えれば終わり、というほど単純な世界ではありません。通しで揃えた時点で、ようやく五合目。ライダーカードでは同じ番号なのに文字の書体や写真の向き、トリミング、文面が違う“異種カード”が多く存在するからです」(『仮面ライダー・仮面ライダーV3カード完全図鑑』の著者でもある弁護士の木下正信氏)

 東京を皮切りにスナックが発売されたのが1971年の暮れ。7局ネットで始まった『仮面ライダー』の第3クール(第27~39話)終了のタイミングで、14局、25局と次々放送網が広がっていった時期だ。

「発売初期のカードには表14局版というカードがあります。これは1~60番までのカードの表面下部にある提供の印刷が『毎日放送 NETテレビ 他14局ネット/提供 カルビー製菓』という表記になっているもの。これも大変貴重なカードです」(「まんだらけ中野店」担当者)

※週刊ポスト2012年4月27日号

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