かつて横浜ベイスターズ選手で活躍し、一軍打撃コーチも務めた駒田徳広氏。その駒田氏を直撃し、「DeNA」を勝たせる方策を聞いた。
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横浜OBとして、ここ数年の低迷はもどかしい限りですし、2009年に打撃コーチを務めた立場としても責任を感じます。どうしたら勝てるか、ですか……。僕がいえた立場ではないのですが、焦って何をどうこうしてもしょうがない(苦笑)。
ただ、横浜には「選手を甘やかす」という文化が根付いてしまっている。「放任主義」の権藤監督時代の優勝(1998年)以来、「自由にやらせれば強い」という錯覚があるのです。
それ以降、僕も含めて厳しい指導をしようとする監督やコーチが出てきても、フロントからクレームがつく。それでは結果が出ないのも当然です。
中畑さんは明るいだけでなく、選手やフロントに遠慮なしにモノをいえる監督だと思う。勝てるチームに変わるためには、まずそこから取り組まなければなりません。ファンの方にはお叱りを受けるかもしれませんが、「長い目でみてあげてほしい」というところです。
※週刊ポスト2012年5月4・11日号