昨年は、東日本大震災の影響で中止となったイベントも多かったGW。今年は円高などの影響もあり、成田空港では海外旅行者数が大幅に増加。高速道路なども混雑することが報じられているが、せっかく外出したのにイライラしては本末転倒。車で出かける際には、道路情報だけでなく「渋滞のお供」もぬかりなく準備したいものだ。
長い時間を車中で過ごすことになる渋滞のお供といえば、お菓子、飲料、CDやFMトランスミッター、iPodなどの音楽、DVD、携帯やスマホの充電器等々が挙げられるが、大切なのは運転手の「眠気防止」や「リラックス」・「気分転換」グッズ。眠気防止のためにはガムや飴、「眠眠打破」(常盤薬品工業)、「エスタロンモカ」(エスエス製薬)などのドリンクが定番。そのほかひと塗りでスッキリできるというペパーミントのアロマオイルや、「熱さまシート」(小林製薬)をおでこに貼るといったアイディアも。その他運転手の体をリラックスさせるためには、空気を入れるタイプのクッションやマッサージクッションが人気だ。
通常「気分転換」としてはタバコやコーヒー、ビールが挙げられるが、車中やお出かけ時に飲むわけにいかない場合に重宝されているのが、ノンアルコール飲料。ここで注意したいのは、栄養ドリンクやノンアルコール飲料にはわずかながらアルコールが含まれているものがあること。
都内クリニックに勤務する医師によると、「糖分が不足して血糖値が下がると、疲労を感じるため、運転中に糖分の多く含まれた飲み物を飲むのは有効。気分転換に炭酸を飲むのも良いでしょう」とのこと。しかしアルコールが入っている飲料はNGだ。一口にノンアルコールビールといっても、アルコール分が1%未満であればノンアルコール飲料扱い(清涼飲料)なため、注意が必要。
ちなみにアルコール分を「0.00%」と表記したのはキリンが先駆け。それまでアルコールが0.5%未満であれば0%と表記が可能で、全くアルコールが入っていないかどうかがわかりにくかったという意味では、0.00%と小数点第二位まで表記したのは画期的だったといえよう。原材料を見ればわかるが、ドライブのお供ならくれぐれもアルコールが全く入っていないものを選ぶようにしよう。
横浜市のコンビニ店員は「実際、(ノンアルコール飲料は)車で来ている方が、休憩や行楽のお供にと購入していく方が多いですね。ドライゼロ(アサヒビール)なんかが人気です。いかにも“大人の飲料” と一目でわかるパッケージが、もし他の飲料と一緒に置いていても、お子様が間違って飲まないということもあるようです」と実感を語る。
なお、ビールほどではないにしても、飲料を飲めばそれなりの利尿作用はあるもの。前出・医師は「携帯トイレやティッシュペーパー、ウェットティッシュなどの準備も」と呼びかける。