ライフ

加齢臭対策石鹸 200円と700円の商品に効果の差なしと専門家

 加齢臭を消すためのセッケンが様々売られている。安いものは200円から、2000円を越す商品も少なくない。ところが「値段によって、加齢臭を除去する効果効能は変わらない」と専門家は言う。自らの加齢臭と闘ってきた『加齢臭読本』の著者で、ネット文筆家の奈良巧氏が報告する。

 * * *
 加齢臭をきちんと分解してくれる「柿渋入りセッケン」。これは価格がまちまち。安いものは200円から、2000円を越すものも珍しくはない。

 ペリカン石鹸では、「アロマティックソープ柿渋」(市場価格700円前後)「柿渋ファミリー石鹸」(市場価格200円前後)という商品がある。この違いを品質保証部の高柳部長に聞いた。

「汚れを落とす能力と、柿渋の作用に関しては、機能に差はありません」。きっぱりと高柳部長は言う。「セッケン成分は皮膚表面の脂と結びつき、汚れを落とします。そして柿渋は皮膚表面の加齢臭物質を取り去り、さらに残り、新たな皮脂が酸化するのを抑制します。2商品の間にこういった部分での差はありません」

 では、値段の違いはどこにあるのだろうか。

「それは、つかい心地です」。セッケンには、泡の立ちかたや、香りなど、加齢臭抑制とは違う側面がある。香水と同じで、質の高い香りを選び、より泡立ちを良くすることで材料のコストは高くなるわけだ。

「コストの高いセッケンには『過脂肪石鹸素地』というものが使われています。ほんの5%ほど植物性の油分を追加するだけなんですが。いい泡になりますよー。クリーミーで、ねばりがあるんです」(高柳部長)

 このセッケンの作り方をペリカン石鹸では「スーパーファット製法」と呼んでいるのだが、上質なセッケンならではのリッチな泡の感触が味わえる。

 筆者は実際に「アロマティックソープ柿渋」(市場価格700円前後)と「柿渋ファミリー石鹸」(市場価格200円前後)を使って泡立ちなどを比べてみた。大きな差がでるのは、ふつうのタオルなどで泡立てた時。

「柿渋ファミリー石鹸」はちっとも泡立たないで、泡の持ちも悪い。ところが、スーパーファット製法の「アロマティックソープ柿渋」は、泡立ちが良く、肌につけてもなかなか泡がへたらなかった。

 ところが、泡立ちを良くするタオル(キクロン『アワスター』などの商品)を使うと、セッケンによる泡立ちの差は減少する。

 600円程度の泡立ちタオルを上手に使うなら、セッケンの価格差はかなり埋めることができることがわかった。

関連記事

トピックス

物議を醸した一連の投稿(現在は削除済み、画像は編集部で一部加工しています)
《頭部がたくさん並んでいるよ》女性美容外科院長“ご献体”前でのピース写真が物議 主催者は「投稿に違和感はない」と反論
NEWSポストセブン
12月19日に亡くなった読売新聞グループ本社代表取締役主筆・渡辺恒雄さん(時事通信フォト)
《渡辺恒雄さん追悼》田原総一朗氏が明かす「安倍晋三・元首相も怖がっていた」素顔
NEWSポストセブン
今年大騒動になったフワちゃんの投稿。やす子とも和解しているが復帰はどうなるのか
《不適切投稿で炎上その後》フワちゃん「復帰カウントダウン…」活動休止中に模索した“新たな道”
NEWSポストセブン
平原容疑者の高校生時代。優しい性格だったという
「小学生の女の子にフフっと笑いかけ…」平原政徳容疑者(43・無職)が見せていた常連コンビニ店での一面「いつも目が血走っていた」【北九州・女子中学生刺殺】
NEWSポストセブン
ドラフト会議で注目を集めた清原正吾
《慶大体育会野球部・清原清吾の就職先》両親の影響で「電通か博報堂」も浮上 芸能関係の会社も視野に
NEWSポストセブン
関係者と一緒に歩く姿
【『ザ・トラベルナース』華やかな打ち上げ】中井貴一は岡田将生を育てることを使命にこの仕事を引き受けた…W主演の秘話
女性セブン
筑波大学合格で不安視される悠仁さまの通学問題(2024年8月、岐阜県関ヶ原町。撮影/JMPA)
悠仁さま、筑波大学合格で不安視される“車で往復3時間”の通学問題 移動のルートやタイミングが特定されやすく警備は困難 “卒業を待たずに留学”の可能性も
女性セブン
「玉木雄一郎首相」が浮上した背景とは(時事通信フォト)
「国民民主党・玉木雄一郎首相」が浮上 予算成立のメドが立たずに追い詰められた石破首相が「野党の協力で予算を成立させ退陣」「自公国で連立」の有力シナリオ
週刊ポスト
宮田笙子(時事通信フォト)
《喫煙・飲酒でパリ五輪辞退》体操女子の宮田笙子選手、400年の歴史誇る寺院の母親が明かした現在「まだ実家にも帰ってきていません」
NEWSポストセブン
格闘技イベント『BreakingDown』の会場に行った川口さん(本人Xより)
《“男性の体臭発言”で炎上》川口ゆりを司会に…イベント主催者が明かす「起用の経緯」と「参加者からの反応」
NEWSポストセブン
内田容疑者は北海道留萌市の高校生・村山月さん(17)を殺害した疑いがもたれている
【旭川女子高生殺害】駅裏で売春のために立っていた少女たちは今…内田梨瑚被告(22)の逮捕で変わった繁華街「サンロク街」の現在、警察が本腰入れるもキッズたちはSNS使って“買う男”探し
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 2025年「人生の壁を越える」総力特集ほか
「週刊ポスト」本日発売! 2025年「人生の壁を越える」総力特集ほか
NEWSポストセブン