『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)などでわかりやすい解説でお馴染みの流通ジャーナリスト金子哲雄さん。ディスカウント店、アウトレット、ドラッグストアで、賢く買い物するコツをアドバイスしてくれた。「入店したら店長の気持ちになって店内を歩いてください。そうすれば必ず賢く買い物できるはずです」(金子氏さん・以下同)というのが基本戦略だという。
まず、ディスカウント店では、他店では高い輸入食品を狙って進むのが鉄則。オススメは、オリーブオイル、缶詰、パスタ、お菓子などの輸入食品だという。
「輸入食品は、商社を通さずに直接輸入していますので、為替レートに敏感に反応し、正規代理店の商品に比べると、かなり安くなっていることも。でも、買いすぎは禁物。『日持ちのするものは安い時に』と思うのが人間の心理ですが、すぐに使わないものをストックするということは、必要なものを買って有効に使えるお金を寝かせることになります。また『買ったことを忘れる作用』にも要注意です」
続いて、アウトレットでは、季節の変わりめこそ買い物チャンスで、春夏もの、デザイン性の高いもの、レザー小物、子供服などを買うのがオススメ。
「季節の変わりめと店のリニューアル直後が買い物チャンス。また週末向けの品出しを始める木曜夕方、金曜午前は商品が豊富になり選択肢が増えます。関東・関西では春一番が吹かなかったため、百貨店で売るチャンスを逃した春夏商品がアウトレットに流れているので要チェック。アウトレット専用商品ではなく、欲しくても正規店で買えなかった商品を探すこと。フードコートにお金が落ちる仕組みなのでお弁当持参で!」
ドラッグストアでは、別腹の小物類に釣られないようにするのがポイントだという。買うべきなのは、カップ麺、お菓子、500mlのペットボトル飲料など。
「ドラッグストアはあくまでも化粧品と薬が利益の核だが、毎日買うものではない。そのため店側は来店頻度を上げるために、カップ麺やお菓子などを利益度外視で販売しているので安いんです。
お得な飲料やお菓子の周りには、300円以下の小物類がたくさん置かれているので気をつけてください。『女性にとって小物と雑貨は別腹』ですが、安いからといって釣られて必要ない商品を衝動買いしないことが大事です」
※女性セブン2012年5月10・17日号