数多くの家計相談を受けてきたファイナンシャル・プランナーの花輪陽子さんによれば、お金が貯まる人には共通点があるという。1つでも手本にし、お金のなる木を育てたい。
花輪さんが次のように話す。
「いまでこそアドバイスをする立場ですが、独身時代はカードショッピング大好きOL。結婚前に7枚のクレジットカードの請求額を計算したら、借金が200万円もありました(笑い)。お金を使いながら貯める能力には3段階あると考えています。
いちばんダメなのがカードに振り回されて消費が増える、かつての私のレベル。中級者は現金主義で堅実に貯める人。そしてさらにお金が貯まる上級者は、実は日常に必要なものをすべてカードで支払い、ポイントを有効活用する人。還元率などを読み取り、損得を天秤にかけて判断する力が必要なので、少数派ですが、消費をしながら得しています。自分のレベルに合わせて現金とカードを使い分けることが大切です」
花輪さんにお金が貯まる人の共通点をあげてもらった。
【たばこや晩酌にお金を使わない】
「仲の良いご夫婦は家計改善もうまくいきます。貯金の目的や目標が共有できていて、お金も透明化されているからです」(花輪さん)
【お金のかからない趣味を持っている】
節約しても、そのストレスを買い物や贅沢で解消しては水の泡。「貯めている人は公共のスポーツセンターを利用したり、山登りやウオーキングを楽しんだりと、お金のかからない趣味を持っています」(花輪さん)
【見栄を張らない】
「見栄を張ると失うのがお金です。ある相談者に車維持費削減のためにカーシェアリングを勧めましたが、近所の目があるからと車を手放されませんでした。ママ友へのライバル意識に振り回されているケースもあります」(花輪さん)
※女性セブン2012年5月10・17日号