今年でデビュー40年の松任谷由実(58)。トップミュージシャンとして常に時代の先を疾走してきた彼女の歌は、いまも私たちのなかで輝き続けている。
元大関・栃東の玉ノ井親方(35才)は、ユーミンの“素”の人柄を知るひとりだ。親方は現役時代、ユーミンに自らの曲『雪月花』(2003年)をモチーフにした化粧回しをプレゼントされたことがあり、ユーミンのコンサートの打ち上げにも参加するほどの仲。交遊のきっかけはひょんなことだったという。
「まだ関脇だった20代前半のころのこと。名古屋場所にユーミンさんが観戦にいらしたことがあり、部屋にお招きしてちゃんこを食べていただいた後、カラオケをご一緒させていただけることになったんです」(玉ノ井親方)
そのとき、ユーミンは「トッチー(栃東関のこと)、先に3曲歌って」といい、その後に『真夏の夜の夢』と『まちぶせ』を歌ってくれたのだとか。
「振りつきで歌ってくれたんで、ウワーって鳥肌が立ちました。普通、考えられないですよね。ユーミンさんとはその後もプライベートで食事したりしましたけど、“電車とバスで来た”というので驚きました。とても気さくなかたですね。ぼくが怪我などで苦しかった時期にも“ずっと応援してるからね”といっていただいて。本当にありがたかったです」(玉ノ井親方)
ユーミンとは40年来のつきあいだという、石川セリ(59才)は、普段のユーミンの生活ぶりをこう明かす。
「彼女は家庭のなかでも頭がいい。時間ができると、料理をしっかりつくってストックしたりしている。話をしながらちゃちゃちゃっとチャイニーズスープをつくってくれたり。あっぱれだなぁと感心します。
ユーミンのすごさは、そうした人間としてのバランスのよさだと思う。女性としての品性の高さは真似できませんね。潔くて、カッコよくて女らしい人です」
※女性セブン2012年5月10・17日号