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くらたま 「自分の人生台無しにするなら離婚したほうがいい」

 1970年には6万1689人だった女性の再婚件数は、その後、徐々に増え続け、2009年には11万6420人と約2倍に(厚生労働省『人口動態統計年報』調べ)。しかし、再婚=ハッピーエンドというわけにはいかないのが人生。再婚で幸せになれるのか? 失敗しないコツは? 漫画家・倉田真由美さん(40才)が再婚について語ってくれた。

 最初の夫(編集者・当時31才)と飲み会で知り合い、1年の交際を経て結婚。漫画家の倉田真由美さんは当時28才だった。

「当時、私は漫画家として日の目を見始めていたのですが、最初の旦那はそれが気にいらなかったらしく、私の仕事を否定するようになりました。些細なことでケンカが絶えなくなって、結局1年半で離婚しました」(倉田さん、以下同)

 とにかく自分が嫌で別れたので、夫から金銭は一切もらわず。当時、連載も始まっており、金銭に困ることもなかった。子供は1才半で小さかったこともあり、夫には一切会わせていない。

 以後、倉田さんは長男を福岡の実家にあずけ、東京で生活しながら福岡に会いに行くという日々だった。

「結婚という制度に意味がもてなくて。子供もいたので、別れても寂しくないと思ったんです。離婚後も、恋愛はしたいけれど、結婚はもういいかなあと思っていましたね」

 現在の夫である、映像プロデューサーの叶井俊太郎さん(44才)と出会うまでに4度の恋愛を経験。しかし、いずれも再婚には至らなかった。

「いまの旦那とは32才のときに一度出会っていたのですが、作家の中村うさぎさんの紹介で37才のとき再会したんです。漫画や映画、小説の話がぴったり私とあって。“この人となら一緒にいて楽しいだろう”と思いました」

 交際を始めて2年目、38才のときに妊娠が発覚。

「妊娠していなかったら、再婚しませんでした。だって相手には借金もあったし、しかもバツ3。世間から見るとマイナスの要素ばかりでしたから。私の親も反対していたし」

 それでも一緒になったのは、叶井さんとの関係が心地よかったから。

「私にとってはそのマイナスを超えるぐらい一緒にいて居心地がいい人だったんです。前夫と違って、ケンカもまったくしません。自分が惚れたポイントが何かひとつあれば、私は相手の欠点は気にならないんです」

 倉田さんの連れ子(長男・11才)と夫の仲もよい。

「夫の精神年齢が小学生並みなので(笑い)、うまくなじめたみたい。でも、子供のために再婚しようと思わなかったのがよかったと思います。子供の幸せは彼ら自身が決めるもの。だから子供のために結婚生活も無理はしない。自分の人生を台無しにするなら、また別れたほうがいい。それぐらいの気楽さがないと、再婚はできませんよ」

※女性セブン2012年5月24日号

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