壮絶喧嘩が明らかになった早乙女太一(20才)とその恋人・西山茉希(26才)。ともにブログでその“修羅場”を報告したのち、早乙女は会見を開き、西山への暴力を認めた上で、結婚を視野に同居していることも明かした。
4才のころから大衆演劇の舞台に立ってきた早乙女。「父親は殴る蹴るは当たり前で、早乙女をプロとして厳しく育ててきた」(芸能関係者)ともいわれているが、DVをしてしまう男性とはいったい、どんな男性なのだろうか。DV加害者プログラムを実施する法人『notice』代表の竹内由紀子さんはこう話す。
「DVの要因には、“自分の力を乱用してでも相手を思い通りに動かしていい”と考えている側面と、暴力を甘く見ている側面、そして男らしさ、女らしさの偏見というジェンダー・バイアスが強く関係しているんです。人はこれを身につけて生まれてくるのではなく、後天的に学びます。家庭、学校、友人関係など、私たちの社会にあふれている要因の中で学んでいくのです」
DVをする男性の多くが、パートナーを支配するために束縛する。
「携帯電話が普及したことで、いつでもすぐに連絡をとれることがかえって不安を増長させているのかもしれません。男友達には嫉妬もする。メールの返信が数分以内にこなければ“なんで無視するのか”となる。いつどこにいても、相手にとって自分がいちばんでないと不安になっていくんです」(前出・竹内さん)
そうしてふたりだけの閉鎖された世界ができ、パートナーへの依存も過剰になっていく。
「自分が正しいと信じている価値観とパートナーの言動がずれた場合、怒りを感じます。その怒りをパートナーにはそのままぶつけてもいいと考えているんです。叱責し、暴力を使ってでも自分の考え・価値観を押しつけてもいいと思うんですね。
でもそれはふたりの関係においてのみのこと。一歩外に出れば感情をきちんとコントロールして仕事をしたり、友人関係を築いているんです。それなのにパートナーにできないのは、“彼女なら許してくれる、受け止めてくれる”という過剰な甘えがあるんですね。DVは究極の依存ともいえます」(前出・竹内さん)
※女性セブン2012年5月31日号