女はいつまで“オンナ”なのか――。更年期や閉経という言葉が現実的になる40代。生殖機能が役目を終えたら、女性性は失われてしまうのだろうか。女性のエイジングについて真正面から向き合った小説『エストロゲン』を女性セブンで連載中の甘糟りり子さん(48才)と、昨年水着の写真集が話題になった元TBSアナウンサー・小島慶子さん(39才)が“女性であること”について語り合った。
甘糟:小島さんの写真集について、ご主人はなんておっしゃったんですか?
小島:夫はもともと写真が好きなので、めったに撮ってもらえないカメラマンに撮ってもらえてよかったねとか、いい写真が多いねって。
甘糟:肌の露出については?
小島:特にないですね。肌の露出と写真としての面白さというのは別物なので。私は乳首とか性器は大好きな人にしか見せませんけど、それ以外の部分はプールでも人に見せている部分と同じ。ただ、それを商品化することに関しては相談しました。
甘糟:これを出版された小島さんが、女性誌ヌードに驚くのがちょっと意外でした。
小島:ヌードはやっぱり勇気がいる。私は自分の性器や乳首を見せるのは、本当に心の底から自分を解放した人だけ。そこを分かち合うのが特別な関係の象徴だと思うんです。だからそれを全裸ヌードという形で一般的にするという考えは私の中にはありません。
甘糟:小説を書くのは、心を全裸にするようなものだと思ってます。私の場合は、乳首を見せるどころの話じゃないかも(笑い)。
小島:私もラジオでいろんな話をしちゃっているんで、写真集よりラジオのほうがよっぽど恥ずかしい。全部さらして、しゃべってますので。
甘糟:この写真集もさらしてますよね。
小島:「年増がみっともない」「ガリガリ」「しわが…」って意見もあると思いますが、そういわれたら「そうだよ! 世の中のほとんどの男の人はそういう女の人を好きになって抱いてるもん! みんな全然完璧な肉体の持ち主じゃないじゃん」っていいたい。
リアルってこういうものというか、見苦しかったり無意味だったりする場合もあるけど、「あ、仲間がいた」と励まされたといってくれる人もいて。いまの自分でいいんだって思える人がいるなら、やる意味があるんじゃないかと、ラジオの仕事も写真集も、自分の中では一貫しているんです。
※女性セブン2012年5月31日号