かつてのAV嬢といえば、借金を背負ったり、彼氏を養うためだったりと“ワケあり”が定番だった。 ところが最近では、「職業」のひとつとしてしっかり定着しているのだという。
『職業としてのAV女優』の著者・中村淳彦氏は次のように話す。
「AV業界は、女優の供給過多状態で、倍率が25倍というプロダクションもあるほど。女優の8割が、『企画』と呼ばれる子です。名前で売れるのではなく、痴漢、人妻、といった企画モノAVに採用される。
この子たちは、1日にセックス2回、疑似(挿入なし)が1回で15万円というのが相場。プロダクションなどにお金を引かれて、ギャラは3万円か、それ以下の子もいます。それでもAV女優になりたい、という子は増えている。倍率が高くなった分、容姿や学歴など厳選された子が集まっています」
日当3万円――撮影は10数時間に及ぶことも珍しくないから、時給2000円といったところか。
※週刊ポスト2012年6月15日号