肩甲骨を1日5分動かすだけで“背中スッキリ”“形よくバストアップ”がかなう「肩甲骨エクササイズ」。わずかな動きで効果抜群なやり方を、人気トレーナーの坂主拓国さんが伝授する。
肩甲骨を動かすことの効果だが、体温が上がり代謝がアップするという。
「大きな筋肉が刺激されることで、体温が上昇。代謝も良くなるので、二の腕や背中の余分な脂肪も燃えやすい状態となります」(坂主さん・以下「」内同)
さらに、バストの形がキレイになるという。
「美しいバストには、血液とリンパが不可欠です。それらの循環を良くすることで、栄養が行き届き、ハリのある理想的なバストへと導きます」
肩が軽くラクになるのもポイント。
「ガチガチに固まった肩甲骨や背中の筋肉を、ほぐすことで血行を促進。体のめぐりを良くすることで、肩こりの解消にも一役買います」
さらに、坂主さんはこう語る。
「肩甲骨の周りには、広背筋や僧帽筋といった大きな筋肉があります。肩甲骨を動かすとこれらの筋肉も刺激され、代謝も上がり、効率的にやせやすい体へと導いてくれるんです。いわば、“やせスイッチ”的な存在です。さらに、肩甲骨の動きは鎖骨と連動していて、鎖骨下のリンパの流れも良くする効果もあります。日頃からマメに肩甲骨を動かしましょう」
肩が前に出ていて姿勢が悪かったり、背中にモッサリついたお肉は、肩甲骨が固まって動いていないサイン。
「日常生活で、腕を上げたり回したりという動きはほとんどありません。そのため、肩甲骨周辺の筋肉は、固まりやすいんです」
とくに、現代人はパソコンや家事など前屈みの作業が多いので、肩が前に倒れやすいそうだ。「長時間同じ姿勢はダメ。前傾姿勢が続いたら後ろに伸ばす、肩を回すなどを心がけるといいでしょう」
なお、肩甲骨がガチガチのサインのひとつは、慢性的な頑固な肩こり。筋肉が緊張して縮こまって硬くなっている状態だ。「リンパの流れも滞って、顔がむくみ、顔色も悪くなりがちです」
首が前に突き出た猫背も問題。背筋が低下すると、頭を支えきれず首が前へ。「それを支えようと肩甲骨が前に倒れてしまい姿勢も悪くなります」
分厚い背中&首回りは、デスクワーク中心の人に多い。「つねに腕が前で指先程度しか動いていないため、背中にお肉がつきやすいんです」
※女性セブン2012年6月21日号