6月20日、氣志團・綾小路翔の作詞で新曲『Mr. BIG』を発売する田原俊彦(51)。最近はかなり歌唱力もアップしているというが、デビュー当時は「音程が外れ過ぎ」と散々批判を浴びた。その事情を芸能関係者はこう話す。
「当時の歌番組はオーケストラの生演奏ということもあり、歌手も全部ナマで歌っていましたからね。田原の場合、あのハードな踊りをしながら歌うわけですから、音程がブレるのも仕方ない面もありました。1980年代でも、口パクをする歌手はいましたが、田原は決してそうしなかった。
1980年代後半から1990年代前半にかけて、『ザ・ベストテン』や『夜のヒットスタジオ』などの歌番組が終了した。その流れで、オーケストラの生演奏もテレビから消え、同時に時代はカラオケブームに。歌番組も、カラオケをバックに歌う歌手が増えました」
田原が口パクを頑なに拒否した理由とは何か?
「筋が通らないことが嫌いなタイプですからね。たとえ下手といわれようとも、そこだけは譲らなかったですね。普通、あれだけ踊ったら、息が切れてもおかしくないのですが、そこは安定していました。努力の賜物でしょう。いまだに、コンサートで2時間歌って踊っています。もちろん、生歌で。51歳という年齢を考えれば、驚異的でしょう。親友である三浦知良(横浜FC)が、田原のことを尊敬するのもわかります」(同前)
口パクで凌げばいい場面でも、決して甘い誘惑に乗らなかったトシちゃん。その男気こそ、『Mr. BIG』といえるのかもしれない。