最近、当て字や変わった読み方の、個性的な名前の子供が増えている。そうした名前はいつからが「キラキラネーム」と呼ばれるようになったが、キラキラネームは受験にも影響を及ぼしかねないと指摘するのは、教育評論家の石川幸夫氏だ。
「私学関係者は、『個性的な名前は入学試験でチェックの対象になる』といっています。自由度が高い保護者への心配や、名前をめぐる生徒間のトラブルを危惧するからです。面接がある学校では、本人に名前について聞くことでコンプレックスがないかどうか判断するケースもあるそうです」
現に、都内の有名私立小学校では、流行のキラキラネームを持つ児童はほとんど見かけない。
米国ではかねて個性的な名前が社会的に不利に働くことがあると指摘されており、今年2月に豪メルボルン大学がアメリカ人弁護士500人を対象に行なった調査では、個性のないシンプルな名前ほど出世が早いという統計結果が出ている。
※週刊ポスト2012年7月6日号