イケメン芸能人をはじめ、多くのファンを持つ柔軟剤『ダウニー』。mixiのコミュニティは、1000人以上のファンがいるものだけでも5つ。P&Gジャパンからの販売ではなく、日本語のオフィシャルサイトもない中、口コミやファンによってここまで定着するブランドは、そう多くはない。ここ数年はドラッグストアやスーパーマーケットで、さまざまな種類のダウニーが棚を占めるが、少し前までは限られた店舗やネット通販でしか買うことができなかった。
現在は円高で並行輸入業者の取り扱いも増えているが、そんな中でも国内の『ダウニー』の40%以上を扱っているシービックに、“担当から見た「日本での『ダウニー』」”や“個人的にオススメの『ダウニー』の使い方”について取材を申し込んだ。個人的にも『ダウニー』に思い入れの強い2人が対応してくれ、“それがあったか!?”や“思いがけないカミングアウト”な使い方も飛び出し、『ダウニー』の香り同様に心トキメク話が聞けた。
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「シービックはウィキペディアなどで『ダウニー』の正規代理店として記載されている(6月17日現在)、エナスの関連企業です。両社の親会社、中央物産の時代から考えるとP&G商品の輸入は1961年からで、『アイボリー石鹸』や洗剤の『タイド』など、さまざまな商品を日本で取り扱っています。
90年代にロサンゼルスの日系スーパー担当として、実際にアメリカの店舗で『ダウニー』にも関わっていた経験があるので、個人的にも日本で『ダウニー』を担当していることに思い入れが強いです」と語る、TMK部ブランド担当・高橋将信さん。
高橋さんと同じく90年代のアメリカで、留学生として暮らしていたという広報・谷貝(やがい)澄子さんも「週末のランドリーや人とすれ違った時の香り、現地の人のお宅に行った時の“温かい家庭”の匂いとして、『ダウニー』が記憶の中で“幸せな香り”に結びついているんですよね」という。
たくさんある『ダウニー』の香りだが、日本や現地を含めてオススメの“使い分け”はあるのだろうか?
「いろいろ使っても、それぞれ特徴があるので、香りがぶつからないのが良いところ。タオルやシーツ類と、服で香りを分ける人は多いですし、服でも下着やインナーはこの香り、カーディガンや家で洗えるジャケットなどのアウターはこっち……といった使い分けをする人もいますよ」(高橋さん)
香りの使い分けという点では、昨年秋に発売されたデュアルセント(ベースの香りと、こすった時で香りが変化する)が気になる。
「『ダウニー』というとイメージされることの多いエイプリルフレッシュの香りが、ファミリーを連想させるのに対して、デュアルセントは華やかでクールな雰囲気がありますよね。香った時すぐに『ダウニー』とはわからないこともあって、“あれ? いい香り”と思われることが多いです。
夏は日射しが強く、香水を肌につけるとシミになりやすいので、服の香りで補えるといいですよね。小さいお子さんのいるママの場合は、お子さんが“強い香りが苦手”ということがあるけれど、デュアルセントなら華やかだけど強すぎない香りなので、ママにもこの香りを楽しんでほしいです。
夏ということでは、オフィスではインナーだけでも、訪問先や来客を迎える時にジャケットを着る――そうするとインナーとアウターがこすれて、香りが変わるから気分が引き締まったり、リラックスできたりするので、アクティブに動く季節だからこそオススメです」(谷貝さん)
汗の臭いが気になる時期だからこそ、訪問先や人前に出る時など、ジャケットを着るという身だしなみが、いい香りに繋がるのは確かに便利。
「カーテンを洗う時に使うのも、オススメですよ。カーテンや窓の開け閉めが冬に比べて多いので、その度に布がこすれて香りが変わります。
カーテンや窓の開閉って、気分転換にすることが多かったりもするので、華やかな変化のあるデュアルセントはぴったりです」(高橋さん)
カーテンというのは“なるほど!”な使い方、他にも“こっそり教える、オリジナルな使い方”は?
「本当に“こっそり”な使い方なんですけど……(笑)。ハンドタオルやハンカチの洗濯にデュアルセントを使っているんです。長い会議とか人が多い中で、気分をリセットしたくなった時に、ハンカチをこすってから顔の汗を押さえるようにして、しっかり香りを深呼吸してリフレッシュしています。
そういうシーンで、いきなりミントを食べたり、ガムやアメを食べたり、できないじゃないですか? もちろん香水をシュッと吹き付けるとかも。その代わりに、デュアルセントの香りの変化で気分転換。オススメですよ」(谷貝さん)
「えー。じゃあ会議中に谷貝さんが汗を拭いてたら、“飽きて、ウンザリしてる”サインってこと?」(高橋さん)
「……だから“こっそり”って、言ったんじゃないですか」(谷貝さん)