NHKの連続ドラマ小説『梅ちゃん先生』は、2003年の『こころ』以来となる平均視聴率20%超を記録。戦後復興期の医師役を演じる主演、堀北真希への評価も高まっている。
女優たちにとって、名実ともにグレードアップを図れる朝ドラへの出演だが、振り返ってみると意外にもその後の「勝ち組」と「負け組」がくっきり。
ここでは6人の朝ドラヒロインたちの、当時とその後を紹介しよう。
■『心はいつもラムネ色』(1984年10月~1985年3月)
【平均視聴率】40.2%
【ヒロイン役】藤谷美和子
漫才作家の半生を、夫婦愛と友情をからめて描いた物語。藤谷は1994年に歌手デビューも果たし『愛が生まれた日』はミリオンセラーに。しかし番組収録中に意味不明の言葉を発したり、皇居に突入しようとしたりと奇行が目立ち、表舞台から姿を消した。最近では自宅近辺を徘徊する姿が報じられたばかり。
■『ハイカラさん』(1982年4月~10月)
【平均視聴率】36.2%
【ヒロイン役】手塚理美
明治のハイカラ娘がリゾートホテルを造る奮闘記。ユニチカマスコットガールに選ばれデビューした彼女は、朝ドラ出演後は『ふぞろいの林檎たち』で本格女優の道に。1990年に俳優の真田広之と結婚するも泥沼の離婚劇。現在は数多くの話題作に出演。母親役がハマリ役。
■『なっちゃんの写真館』(1980年4月~10月)
【平均視聴率】39.6%
【ヒロイン役】星野知子
第二次世界大戦前後の徳島でカメラマンを目指す役。朝ドラ史上でも稀な、完全な新人での起用だった。その後もドラマ版のサザエさん役を5年間、またニュースキャスターを務めたことも。2008年に新聞記者と結婚、女優業も堅調だ。
■『かりん』(1993年10月~1994年4月)
【ヒロイン役】細川直美
2002年に俳優の葛山信吾と結婚。次女を出産後、旅番組などに出演。
■『あぐり』(1997年4月~10月)
【ヒロイン役】田中美里
舞台女優に。声優として『冬のソナタ』のチェ・ジウの吹替も担当。
■『走らんか!』(1995年10月~1996年3月)
【ヒロイン役】中江有里
NHKラジオドラマの脚本コンテストで入選。小説『結婚写真』も出版。
※週刊ポスト2012年7月13日号