現在、平均視聴率が20%を超え、大ヒット中のNHK連続テレビ小説『梅ちゃん先生』で主演を務める堀北真希(23)。月曜日はNHKのスタジオで1週間分のリハーサル、火曜日から金曜日はスタジオ収録、土日は、番組宣伝のための取材、ドラマゆかりの地でのイベント参加が組み込まれるなど、スケジュールはハードだ。
そんな厳しい撮影環境の中でも、堀北は「一生に一度きり」と自分にいい聞かせて頑張り、撮影を楽しんでいるという。
<私は疲れが外に出ないタイプです。すごく疲れていても、周りから「いつも元気だね」っていわれます>
あるインタビューで、こう笑って語っていた堀北だが、そんな彼女も人の子、ときには、こんなこともあるとNHK関係者は話す。
「いつもは、共演者と談笑しながら自分の出番を待っている堀北さんが、その日は相当眠かったのか、待ち時間ができると、そばにある椅子に座っては何度も何度も目薬をさしていました。きっと眠気覚ましだったんでしょうね」
さらに、こんなストレス解消も行っていた。6月下旬のある日の深夜2時過ぎ、都内の映画館。大きな黒縁メガネと帽子で変装し、チケット発券機の行列にひとりで並ぶ堀北の姿があった。
そして彼女が選んだ映画は、『幸せへのキセキ』だった。妻を亡くして悲しみにくれていた主人公が、引っ越した先で閉鎖中の動物園を、周囲の人や家族、そして亡き妻からのプレゼントに支えられながら再建して、人生を切り開いていくストーリー。
日が昇った明け方5時前、映画館から出てきた堀北は満足そうな表情を浮かべていた。睡眠をとることも大切だろうが、好きな映画で癒され、束の間ではあってもリフレッシュし、きっと主人公と自分を重ね合わせていたのだろう。
※女性セブン2012年7月19日号