「酒は百薬の長」などともいわれるが、重要なのは“飲み方”とその後の食事だと語るのは、長寿研究で名高い順天堂大学の白澤卓二教授だ。いかにしてボケない酒の飲み方ができるのか。以下、白澤氏の解説だ。
【酔い覚ましの果物は×】
酒は「高カロリー水」のようなものなので、ご飯を抜いても、つまみで脂質や糖質の多いものを食べると、肥満を引き起こす。酔い覚ましの果物も一見、体に良さそうだが、果物は糖質が多いため、やはり肥満の原因になる。飲酒後のラーメンなどはもってのほかだ。
【お酒を飲むならカベルネ・ソーヴィニョン】
フランス人はアメリカ人と同じくらい高脂肪・高カロリーな食事をしているが、心臓発作の発生率は3分の1しかない。秘密は赤ワインに含まれるポリフェノールの一種、レスベラトロールにある。これは長寿遺伝子を活性化し、細胞の寿命を延ばすことが動物実験で確認されている。このレスベラトロールは、カベルネ・ソーヴィニョンという品種のぶどうにもっとも多く含まれている。
※週刊ポスト2012年7月20・27日号