昨今の女性の「断捨離」「お片づけ(収納)」ブームで明らかになるのは、いかに捨てられない女性が多いかということだが、そんな折、田中貴金属は“日本の女性たちに自宅で眠らせている貴金属ジュエリー”についてアンケートを実施。すると、「持っているが使用していない貴金属ジュエリーの有無」については、約80%の女性が「ある」と回答したという。
さらにそんな自宅の眠った貴金属ジュエリーを金額に換算すると、1人あたり平均4万627円計算になるといい、“日本全国で使用されずに眠る貴金属ジュエリーの総額”は推定1兆6550億円で、まさに「埋蔵金」。
1兆6550億円というと、東京スカイツリー(総建設費約600億円)の総建設費約27塔分。サラリーマンのお小遣い1カ月分(3万9600円、2012年新生銀行調べ)にすると、実に4179万4487人分になる換算だが、ファイナンシャル・プランナーで無駄遣い削減アドバイザーの伊藤亮太氏はこう語る。
「ここ20年、ボーナスや給料は下がる傾向にあるにもかかわらず、主婦のへそくりは上昇するなど、女性は堅実に“ためる”一方で、ちょっとした“プレゼント”や“自分へのご褒美”、“プチ贅沢”も大好き。買っただけで満足しているものや、流行のものは特に飽きてしまうことにもなり、意外にどの家庭においても眠っているお宝が存在する可能性はあるのではないでしょうか。
この際、一度家の中に眠っていると思われる貴金属を探してみてはいかがでしょう。金価格も1g=4000円を超えるなど10年前と比較して4倍の水準。使用せず眠っている貴金属は実はとんでもないお宝に化けるかもしれません。もしかすると、旅行に行けるぐらいの資金を確保できるかも。格別の思い出があるなどといった場合を除き、使わない・持っていても仕方がない貴金属ほどムダなものはありません。
なお、投資という観点からは、金はインフレに対応する点、世界経済の混乱は金価格上昇につながる点を考慮すると、タイミングなど、情報収集を怠りなく。今後まだ値段が上がる可能性もあるためです。とはいっても、“いらない”と思ったときが売り時かもしれません」