同じ食べるのでも、食べ合わせによっては生活習慣病の予防になったり、逆に生活習慣病を促進することにもなる。白澤卓二順天堂大学教授の著書を元に、知っておきたい4つの新常識を紹介する。以下は「悪い食べ合わせ」編。
【1】ラーメン+ライス
いずれも炭水化物で、炭水化物をエネルギーに変換するのに必要なビタミンB1が相対的に不足する。そのため炭水化物がそのまま脂質に変換されて脂肪細胞に蓄積されるので肥満の原因に。ライスとともにラーメンのスープを飲み干すと、塩分過多なので要注意。
【2】ビール+フライドポテト
アルコールが肝臓で分解される時に、肝臓内では脂肪の合成を促進する酵素が発生する。したがって、ビールに限らず、お酒と一緒にフライドポテトや鶏の唐揚げなど高脂肪の食品を食べてしまうと、脂肪の合成は加速することになる。
【3】紅茶+レモン
レモンティーにも注意点が。輸入レモンには防カビ剤「OPP」が付着しているケースがあり、このOPPが紅茶に含まれるカフェインと組み合わされると、発がん性物質を生じる可能性がある。国産レモンではOPPはほとんど使われていないので心配はいらない。
【4】シラス+大根
シラスおろしといえば居酒屋の定番メニュー。シラスなど魚類全般には必須アミノ酸のリジンが含まれ、体の成長促進や修復を担う役割を果たしている。大根にはリジンインヒビターという抗体が含まれ、リジンの吸収を妨げてしまう。ただし魚を加熱すれば問題ない。
※週刊ポスト2012年7月20・27日号