ライフ

ソファで16歳娘が年下男と初体験 以来ソファ座れぬ父苦悩

 娘の処女喪失――こちらから詮索しなくても、聞きたくない、知りたくもない「現実」が向こうからやってくることもある。商社マンとして頻繁に海外出張をするため家を離れることが多いHさん(50)の場合は、思いもよらぬ妻の告げ口によって発覚した。

「もう大変だったのよ、あなた!」

 タイ出張から1か月ぶりに帰国したHさんに、妻は狼狽を隠さなかった。その日は夏休みで特に暑かったという。パート先のスーパーの客足が悪く、通常より2時間早く退勤した妻は、自宅に着くや違和感を覚えた。妻は、Hさんに事件当日のことを語った。

「『ただいま~』と玄関を開けるとリビングですごい音がしたの。そのあとドタバタ足音が聞こえる。泥棒でも入ったんじゃないかと思ってリビングに駆け付けたら、なんと娘と彼氏が半分裸で慌てているんですよ。2人ともTシャツを着るのが精一杯で、下はすっぽんぽんなのよ……」

 2人が舞台として選んだのはリビングの白いソファ。その上に、バツの悪そうな顔を見せる娘と、今にも泣きそうな顔の彼氏が半裸で座していた。

「私、怒るに怒れなくって。だって娘は私にいつも反抗的だし、彼氏は私を見て震えているし。でも、とりあえず私はいったの、あなたたち避妊はしてるのって。そしたら彼氏のほうが『すっ、すみません』と謝った。もう呆れちゃったわ」

 娘は高2、相手の男はひとつ年下の高1。聞けばこの時が初体験だったという。娘が1か月前に男と付き合いはじめたとは聞いていたが、それにしても早すぎる。娘は妻に「お父さんだけにはいわないで」と懇願したが、それは叶わなかった。続いてHさんの話。

「娘をきつく叱ってちょうだい、と妻にはいわれました。でもね、4つ上の息子と違い、娘はそれこそ眼に入れても痛くないぐらい可愛かったんです。仕事で家を空けることが多かった私ですが、毎日どんなに遅くなっても娘の寝顔さえ見れば明日もがんばろうという気になれた。その娘が我が家でエッチをしていた。それも、私が毎朝新聞を読んでいるソファの上でですよ。奈落の底に落ちた心境でした」

 妻の報告を聞いたその夜、Hさんは娘の部屋のドアを叩いた。

「そしたら娘が泣きながら繰り返すんです。『お父さん、ごめんね』。最初はほっぺたのひとつぐらい叩こうとしたんですが……娘は妻より私のことを慕って育ってきた。娘の16年間が、それこそ子供の頃に公園で遊んだり、一緒にお風呂に入っていた頃のことが走馬燈のように駆け巡ってきた。やるせなくなってきて」

 涙を浮かべる娘に父親は、消え入るような声で、こう諭すことしかできなかった。

「お、お前、避妊だけはしっかりとしろよ……」

 事件以来、Hさんは一度もソファに座っていない。

※週刊ポスト2012年8月3日号

関連記事

トピックス

旧統一教会は今後どう動くのか(時事通信フォト)
解散命令を受けた旧統一教会 「自民党への復縁工作」もありうると鈴木エイト氏指摘、教団と議員の関係を示す新情報リークの可能性 石破首相も過去に接点
週刊ポスト
藤川新監督(左、時事通信フォト)の船出とともに、名物商店街にも大きな変化が
阪神「日本一早いマジック点灯」のボードが電光掲示板になっていた! 名物商店街が今季から「勝った翌日に減らす」方式を変更 貼り替え役の店長は「ようやく解放される」と安堵
NEWSポストセブン
ドバイの路上で重傷を負った状態で発見されたウクライナ国籍のインフルエンサーであるマリア・コバルチュク(20)さん
《ドバイの路上で脊椎が折れて血まみれで…》行方不明のウクライナ美女インフルエンサー(20)が発見、“危なすぎる人身売買パーティー”に参加か
NEWSポストセブン
公開された中国「無印良品」の広告では金城武の近影が(Weiboより)
《金城武が4年ぶりに近影公開》白Tに青シャツ姿の佇まいに「まったく老けていない…」と中華圏のメディアで反響
NEWSポストセブン
女子ゴルフ界をざわつかせる不倫問題(写真:イメージマート)
“トリプルボギー不倫”で揺れる女子ゴルフ界で新たな不倫騒動 若手女子プロがプロアマで知り合った男性と不倫、損害賠償を支払わずトラブルに 「主催者推薦」でのツアー出場を問題視する声も
週刊ポスト
林芳正・官房長官のお膝元でも「10万円疑惑」が(時事通信フォト)
林芳正・官房長官のお膝元、山口県萩市の元市議会議長が“林派実力者”自民党山口県連会長から「10万円入りの茶封筒を渡された」と証言、林事務所は「把握していない」【もうひとつの10万円問題】
週刊ポスト
本格的な活動再開の動きをみせる後藤久美子
後藤久美子、本格的な活動再開の動き プロボクサーを目指す次男とともに“日本を拠点”のプラン浮上 「国民的美少女コンテスト」復活で審査員を務める可能性も 
女性セブン
24時間テレビの司会を務めた水卜麻美アナ
《水卜アナ謝罪の『24時間テレビ』寄付金着服事件》「まだ普通に話せる状況ではない」実母が語った在宅起訴された元局長の現在
NEWSポストセブン
すき家の「クチコミ」が騒動に(時事通信、提供元はゼンショーホールディングス)
【“ネズミ味噌汁”問題】すき家が「2か月間公表しなかった理由」を正式回答 クルーは「“混入”ニュースで初めて知った」
NEWSポストセブン
スシローから広告がされていた鶴瓶
《笑福亭鶴瓶の収まらぬ静かな怒り》スシローからCM契約の延長打診も“更新拒否” 中居正広氏のBBQパーティー余波で広告削除の経緯
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認める(左・時事通信フォト、右・HPより 写真はいずれも当該の店舗、スタッフではありません)
《丸ごとネズミ混入》「すき家」公式声明に現役クルーが違和感を覚えた点とは 広報部は「鍋に混入した可能性は著しく低い」と回答
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 山本太郎が吠えた!「野党まで財務省のポチだ」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 山本太郎が吠えた!「野党まで財務省のポチだ」ほか
NEWSポストセブン