「たかが電気のために、なんで命を危険にさらさなければいけないのか!」
7月16日に行なわれた、『さようなら原発10万人集会』(東京・代々木公園)で語気を強めて演説したミュージシャンの坂本龍一氏(60)。 その発言に食いついたのが産経新聞の名物コラム『産経抄』だったが、その坂本氏は産経新聞に月に一度『いま、僕が思うこと』というエッセイを連載中。
実際、件のコラムが掲載された翌22日付の紙面にも、ニューヨークでの生活を語る氏の連載が掲載されている。 坂本氏はさぞお怒りのはずでは? と、氏の事務所に連絡したところ、
「記事の要旨は人づてに聞いて知っているが、記事全文は読んでいない。なぜなら、そのような記事を読んで煩わされたくないからです。何と言われようとも『電気より命が尊い』という考えは変わりません」
と本人のコメントが返ってきた。ただし、連載との関係をたずねると、産経に対応を一任しているとしてコメントせず。
※週刊ポスト2012年8月10日号