血液型と身体についての研究が近年進んでいるようだが、病気に対する免疫力が最も強いだけに、一番長生きできそうなのは、なんといってもO型との説がある。
鍼治療士としての経験から血液型別の性格・体質を独自に体系化、『血液型事典』の著書もある小萩喜一氏はこう話す。「O型は根本的に生まれながらにして長命なんです。実際に長生きするためには、気遣いをしないこと。O型で、健康のために食事に気を遣って好きなものを我慢しているような人はかえって病気になりやすい」
A型の場合はもともと農耕型なので、食べすぎないのが長寿への道。メンタル面ではくよくよしないことが大切だ。
「極端にいえば、A型の人は山間部とかに住めば長生きできる。逆に、とくにA型女性で都会好きな人は、身を持ち崩して短命に終わってしまうことも多い。B型の人は逆で、仕事帰りに適当に飲みにいくくらいの人のほうが調子がいいそうだが、飲みすぎはもちろんNG。AB型はA型とB型の弱点を両方持っているので、長寿のためにはよほど気をつけないと。とくに体にこたえるのは睡眠障害。睡眠不足がてきめんに体に出やすいタイプです」(小萩氏)
また、死生観についても違いがある。亡くなった後の形見分けで、「えっ、こんなものまで後生大事に持っていたの?」と遺族を驚かせるのはO型。あまり価値のないものまで捨てずに持ち続けているのがA型。B型は一点豪華主義で、高価な形見の品を少しだけ残す。そして自分の思いのこもったものを何も残さないのがAB型だという。
「AB型の人は、死後の世界をあまり思い描かず、森羅万象のなかに溶け込んでいくイメージです。O型は死後の世界を恐怖でとらえず、“お疲れ様”といって帰っていく。A型は『帰命』といって死後は薄く消えていく、静かに仏様のところに帰っていくイメージですね。B型は花畑を舞う蝶のように人を楽しませて帰っていくタイプで、亡くなった後に、人に死んだことを感じさせないことも多い」(小萩氏)
人生は「血液型」で決まる。あの人らしい、いい人生だった――逝くとき、そう思われたいものである。
※週刊ポスト2012年8月17・24日号