矢沢永吉は今年デビュー40周年を迎えた。彼ほど長く愛され、歳を重ねるほどファンを広げてきたアーティストはいないだろう。普段は黒いスーツに身を包みしこしことパソコンのキーを叩いているビジネスマンでも、武道館コンサートでは白いスーツにリーゼントで「永ちゃん」になりきる。作家で人材コンサルタントの常見陽平氏も、毎年コンサートに通うほどだ。中年ビジネスマンに、「YAZAWAの勧め」をお届けする。
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今年も取れました・・・。矢沢永吉の日本武道館ライブのチケットです。チケットぴあの先行抽選販売でゲットです。私、永ちゃんの大ファンで1999年から毎年、通っているのですよ。数回通う年もあり、これまでに20回以上、永ちゃんのライブを観てきました。転勤先、出張先で観たこともあります。
永ちゃんのライブは、60歳を過ぎても挑戦を続ける彼からビシビシ刺激を受けることができますし、「オレも明日からまた頑張ろう」という気持ちになるのです。特に秋から冬にかけてのツアーは、「この1年、永ちゃんに会っても恥ずかしくないように頑張ってきた」からこそ参加できるものであり、“矢沢詣”という意味を持っています。必ず、1年の締めは矢沢の武道館という経営者を何人も知っていますし、逆に営業成績が振るわず「今年は恥ずかしくて永ちゃんに会えない・・・」と参加を見送る人すらいます。永ちゃんの秋〜冬のツアーはビジネスマンにとって、1年の仕事を振り返り、来年に向けての英気を養う場なのです。
さて、このライブ、演出や舞台装置なども凝っていますし、ファンも熱狂的。最近は、アルバムリリースやメディア露出も盛んで、チケットが年々、取りづらくなってきているように思います。そんな中、今年から初めて矢沢永吉のライブに行く人のために、ライブの見所、楽しみ方をお伝えしましょう。
1.リーゼントかオールバックで行くべし
ファン層は広がりましたが、いまだに永ちゃんのライブは全身白のスーツでリーゼントの矢沢ルックのファンでいっぱいです。この日は、自分は矢沢永吉だと思い込むべきです。という私はいつもナチュラルヘアで行くのですが、何年かに1回はリーゼントで行きます。白のスーツではなく、伝説のバンド、キャロルの頃を意識してライダースジャケットで行きます。
2.飲酒は厳禁
2000年代前半のライブから、飲酒をしての入場が禁止になりました。酔っ払った、マナーの悪いファンがいたからです。「とはいえ、交渉すれば入れるんじゃないの?」と思う方がいるでしょうね。いや、本当にダメなんです。入場する際は、自動車の飲酒運転検問のように、スタッフの前で息を吐かなければなりません。怪しい人は、チェッカーで検査されます。これで引っかかった人は半額返金になるので、主催者側もリスクを負っているのです。最高のライブを観てもらいたいという永ちゃんの想いからです。ここはライブが終わるまでぐっと我慢しましょう。
3.オークションチケットは厳禁
ヤフオクなどでのチケットの売買を禁止しています。一度でもオークションや転売にかけられたチケットは、売買成立の有無に関わらず、一緒に購入した全てのチケットが自動的に無効となります。ちゃんとチェックされていて、ライブ会場では、「●列●番は無効」などと掲示されています。
4.タオルは買うべし
E.YAZAWAのロゴが入ったタオルは、マストです。代表曲ではみんなでタオルを投げますからね。大きなサイズは毎年5000円くらいしますが、最近では廉価版も出ていますよ。
5.20分前には席に着き、永ちゃんコールをするべし
開始前の永ちゃんコールに参加して熱狂しましょう。
6.演出、MC、演奏を楽しみ尽くすべし
永ちゃんのライブは演出が豪華。オープニング映像があったり、ダンサーやオーケストラが登場したり、小さな飛行船が飛んだり・・・。楽しみつくしましょう。
MCも毎会場、違っていて楽しめます。矢沢の美学を味わいましょう。そうそう、MC中に「永ちゃん、こっち向いてー!」とか「永ちゃん、愛してる!」とか、声援のようなやじを飛ばす人がいますが、それに対する永ちゃんのいなし方、流し方も見物です。
「構わない方がいいよ。あいつ、明日、会社で“オレ、矢沢と話した”とか言うんだぜ」
という切り返しは、あまりに見事でした。
バックミュージシャンも豪華で演奏もすごいです。たまに、永ちゃん、歌詞が飛びますけどね。そうそう、バラードのときは座り、黙って聴くのが流儀です。これも覚えておきましょう。
7.最高に美味いビールを飲んで帰るべし
「帰りに最高に美味いビール飲んで帰ってください!」というMCはあまりに有名ですね。場内禁酒だった分、最高に美味いビールを飲んで帰りましょう。思わず、飲み会では永ちゃん口調になってしまうでしょう。
チケットの一般発売はこれからですし、一部はまだ抽選販売もやっていますよ。ぜひ会場に行きましょう。夜露死苦!