案外語られざるもの、その代表のひとつといえそうなのが「男性器=ペニス」である。自分の持ち物でありながら、いやだからこそ、そのメカニズムを深く知ろうとはしないという男性は多い。我々は、我々自身であるところの男性器のことを本当にわかっているだろうか。まずは歴史を振り返ってみよう。
●短小で知られる歴史上の人物は?
「3時間しか寝なかった」という逸話で知られるフランスの英雄ナポレオン・ボナパルトが有名。彼の死後、主治医や妻が「小児のようだった」と語ったとされ、1969年にオークションに出品されたという「ナポレオンのペニス」は長さ3センチだった。彼の征服欲は短小コンプレックスの裏返しとの説も。
●あのヘミングウェイも短小だった?
ノーベル文学賞受賞の大文豪は大男だったものの、ペニスのほうは短小で、生涯の悩みにしていたとか。「老人と海」「キリマンジャロの雪」の作品にはそれぞれ竿、銃など長さを連想させるものが描かれ、巨根願望の表われと見る説も。
●昔から「ペニスは大きいほどいい」だった?
いつの時代も大きなペニスが賞賛されたわけではない。『ペニスの文化史』(作品社刊)によれば、〈古代ギリシャ人にとって、男性美の理想とは、小さなペニスと筋肉の引き締まった尻であった〉とし、〈画家たちは、野蛮人や老いた道楽者、それに奴隷やサチュロス神(半獣神)を描くときにだけに、大きなペニスを描いた〉という。
※週刊ポスト2012年10月5日号