一連の竹島問題などをめぐって日本人の「嫌韓感情」に火がついている。しかし、嫌韓は日本だけではなくアジア各地にも広がっている。タイとインドネシアでの例をジャーナリストの山村明義氏が紹介する。
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タイでの韓国の評判は芳しくない。タイ駐在員の一人はこう語る。
「親日国・タイでは、2002年に“韓国には絶対に行くな”という批判がテレビで放送されました。タイのテレビ局報道部の女性幹部が韓国へ家族旅行した際に、仁川空港で入国を拒否され侮辱された、という内容でしたが、タイ国内でも、韓国人は女性を含めて、自分より弱者を虐げる傾向があります。いまでも一部の韓国人の驕(おご)った態度や、すぐに暴力を振るう粗暴さは評判が良くありません」
さらに遠洋漁業の乗組員が多いインドネシアに関して、最近ニュージーランド政府が発表した調査報告書がある。韓国の遠洋漁業船の中で、韓国人がインドネシア人漁民を低賃金で働かせ、暴力で虐待していた、という内容のレポートだ。
「本調査団に提起された抗議は、ある一つの国に対するものである」と韓国を名指しで書いていた。「インドネシア人の漁船乗組員の多くが、韓国人のことを嫌っているのは確か」(船舶会社社員)という。
※SAPIO2012年10月3・10日号