(「元なでしこ・大竹七未 「不倫罵倒」で鬼電100本【その1/3】」の続き)
この騒動が起こったのは、9月9日のこと。前日、ヤングなでしこ(FIFA U-20女子W杯)の3位決定戦の解説を終えた大竹は、翌日、長野に向かった。夫との久しぶりの再会だったのだが……。
「あとで聞いてわかったのですが、彼のケータイを大竹さんがチェックしたそうです。そこには私との通話履歴がたくさん残っていた。彼女はそれで怒り狂い、私に電話をかけてきたんです」
夜中に見覚えのない電話番号と弦巻からの着信が交互に、それも何度もかかってきた。やがて弦巻の家庭でのトラブルを想像したAさんだが、鳴り止まない電話に恐怖を覚え、出ることができなかったという。
翌日の昼頃に留守電を聞いて、事態があらぬ方向に進んでいることを知ったAさんは、急ぎ弦巻とメールで連絡を取った。
「弦巻さんも“電話をしただけ”と説明したそうですが、大竹さんは聞く耳を持ってくれない。“妻がこうなってしまったら何をいっても無駄。反論せずにひたすら謝って”といわれました。私も腹をくくり、その日の夜、意を決して大竹さんのケータイを鳴らしました」
トラブルを避けるため、Aさんはその一部始終をテープに録音していた。電話の大半は、大竹がAさんを詰問する内容だった。
「奥さんがいる人に電話することは、人に胸を張っていえることですか?」
「人の家庭を崩壊させてるんですよ! なんで黙ってるんですか? え?」
などと追及。Aさんは、「ただ電話をしただけで、なぜそこまでいわれなければいけないのか」と疑問に思ったが、弦巻のいうとおり、反論したくてもグッと堪えた。
大竹の怒りは一向に収まらなかった。
「“あなたがしたことは不潔なことです!”、“キタナイ女!”とまでいわれました。フェイスブック上で見た私の容姿にまでケチを付けられ、最後には、“私たちはもう離婚です。あなたのところに弁護士が行くことになりますからね!”って。本当に怖かった……」
恐怖に震えていたのはAさんだけではない。13歳も年下の夫は、妻が埼玉に戻った後、Aさんと連絡を取った。Aさんから、「冷静に考えたら、やっぱり大竹さんは言い過ぎよ! 謝ってほしい」といわれたが、弦巻の答えはNO。「それはできない。オレが何でもするから許してください」と泣きついたという。
「弦巻さんも疲れ切ってしまっていたようです。彼は騒動後の14日と17日の試合を欠場しました。それまで怪我以外ではほぼ全試合に出ていたので、心配になって聞いたら、“監督に試合に出られる状態じゃないっていって外してもらったんだ”と教えてくれました」
(続く)
※週刊ポスト2012年10月19日号