夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、タイヤメーカー勤務のご主人(茨城出身・39歳)。奥様(36歳)は千葉出身で、現在は千葉の幕張在住です。
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陽気で楽天的で性格的には申し分のない妻なのですが、埼玉や茨城に対しての言い草には腹が立ちます。
「海のない埼玉なんかと一緒にしないでよ。こっちはベイエリアなんだから」
「江戸時代、茨城の佐竹藩が秋田に移された時、殿様が美人を全部連れてっちゃったんだって。だから秋田には美人が多く、茨城にはアナタの妹さんみたいのばっかりなのよ」
言い返そうとすると、「ホラッ、すぐ怒る。怒りっぽい、忘れっぽい、飽きっぽいの茨城の3ポイね」。
呆れるのは、旅行に行って「どちらからですか?」と聞かれると、必ず「東京です」と答えること。「いいの! 東京ディズニーランドに新東京国際空港。千葉は東京なの!」だって。
この前、金沢に夫婦で旅行した時、嫌がらせをしてやりました。「どちらから?」と聞かれ、女房が答える前に「千葉です!」。女房の奴、「アッタマきた!」と、彼女のいう“怒りっぽい茨城県人”になっていました。
※週刊ポスト2012年11月2日号